りょーたの趣味ログ

海外旅行、占い、小説 アラサーの趣味日記

初海外でまさかのメキシコでボランティアする話(前編)

初めて海外に行った時のことを、前後半に分けて綴ってみようと思う。

 

 

 

 

-そこの若いの、海外へ行け-

「若いときに海外に行っておいた方がいい」

 もう何年も前の話だが、両親の勧めで大学生のときに一人旅をした。親戚がアメリカに住んでいたので、そこを訪れるのと、何を血迷ったのかついでにメキシコに行ってみようと思った。

 一人で飛行機に乗ったことすらないので、ネットで色々調べてみる。外務省のメキシコ危険区域情報を開いてみると、こんな時事ニュースが出てきた。

「車で信号待ちをしていた日本人の家族が、突如銃撃され死傷する事件が発生しました。

 注意してください。」

 やばいじゃないかメキシコ...

 流石に一人は心細いから、ボランティアにでも参加してみることにする。いくつか出たNPO法人の中から一つを選び、説明会に参加してみる。ボランティアの内容は、メキシコ南部のチアパス州サン・クリストバル・デ・ラス・カサス という場所で、現地の子供たちに日本文化を伝える授業を行うこと。授業の内容もあらかじめ決められているものではなく、ボランティアメンバーと一緒に考えながら行うというものだった。雰囲気も良いし、外務省のHPだとチアパス州は平和そうだし、Googleマップで現地に飛んでみたら、空は青いし。ココに決めたぜっ。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサスの空。青いでしょ?

 

 パスポートの申請、旅券の発行、荷造りをしていざロサンゼルスへ。人生初の機内食に感動。10時間以上の長旅を終え、親戚の家に数泊してから移動しやすいバックパックだけ持ってメキシコに飛ぶ。ロスの空港からメキシコシティまで3時間ほど。そこからトランジットでトゥストラ グティエレス空港へ1時間ほど。

 人生初の機内食〜美味しくてびっくり

 

Googleマップさんから拝借。メキシコの結構南の方でした。

-いざメキシコへ-

 サンクリストデバルラスカサスは高山地帯。標高は平均して2,000mほどなので、富士山を中伏まで登ったくらいのところに常にいることになる。つまり、ホットなイメージのメキシコだけど、ここはすごく涼しい。空気も美味しい。海外旅行で気になるのは宿のトコジラミだが、高山地帯のためその心配もなし。チアパス州の中では有名な観光地なので、田舎とはいえど駅前はしっかり発展している。治安も割と良い。

 シャトルバスに乗って空港から街まで確か40分くらい揺られて、ボランティアメンバーの方が駅まで迎えに来てくれた。

どこの写真か忘れたけど、駅の周りはこんなふうに旗がかけられてて、家もおしゃれー

 

 現地では、ボランティアパートナーとしてダリー(仮)が同行してくれた。彼は英語が話せるので、こちらもカタコトながら意思疎通は取れる。メキシコ人らしい陽気な男で、日がな我々のような外国人をボランティアハウスに受け入れながらNPO活動費を賄っており、プラスの生活費はバーやレストランで歌を歌って、お店から給料をもらっている。奥さんと可愛らしい息子がおり、息子くんはポケモンが好き。機嫌はいつも良くて、町中の人から慕われるちょっとした有名人だった。(同行中に自転車を盗まれた時は流石にブチ切れて、「Fu⚫︎kin’ city!!」的なことを叫んでいた。その数日後に悲報を聞いた彼の友人が自転車を譲ってくれたらしく、嬉しそうに「もらったぜ!」と言っていた。メキシコはそういう類の盗難は多いそうだ。)

 

-サン・クリストバル・デ・ラス・カサスでの生活-

 スペイン語で「おはよう」は「Buenos Dias」、「こんにちは」は「Buenas tardes」だ。ブエノスディアス、ブエナスタルデス。現地を歩いていると、全然関係ない屋台のおばちゃんやすれ違う人がみんなこの挨拶をしてくれる。満遍の笑顔で。

 私は旅の醍醐味としていかに安く美味いものをたくさん食べるか、を考えるのが好きだが、メキシコはそれに最適。当時のレートでは 1メキシコペソ = 6円 程度だったが、日本に数店舗あるタコスチェーン「TACO BELL」さながらの肉々しいタコスが、屋台で1つたったの8ペソで食べられる。日本円に換算すれば実に50円程度。大きさは直径がiPhone程度なので、4枚も食べればお腹が膨れる。日本やアメリカで食べられるタコスと違うところは、まず、生地のトルティーヤは小麦ではなくトウモロコシの粉でできているので、独特の香りがある。実はこれがキモで、肉やパクチーに抜群に合う。また、多少フライパンで焼くがパリッとはしておらず、薄いナンのイメージに近い。具はさまざまな種類があり、代表的なのはチョリソー、チキン など。挑戦はしなかったが、鳥の脳みそなどもあった。肉とパクチー、タマネギ、チリソースなどを入れて食べる。アメリカのタコスはワカモレソースもポピュラーだが、現地ではお目に掛からなかった。チリソースも赤と緑の二種類があるが、緑の方が数段辛い。食べることに夢中で、写真撮り忘れてたらしい...

 ダリーが教えてくれた夕食の中に、豆や野菜をトルティーヤのパイで包み、豆由来のソースをかけて食べる料理があった。2つでたったの10ペソ。海外旅行あるあるで、初日にこの料理を紹介してもらい食べた時は、日本料理との違いで吐きそうになったが、3日目に挑戦したらすっかり慣れて、かなり美味しいと感じるように。人間ってすごいね。

ダリーが教えてくれた「タコ」と言う料理。豆と野菜がメインで、なんとたったの60円。

 

後編に続きます

 

 

 

↓↓筆者もよく飛行機のチケットをとっているTrip.com ↓↓

   保険のオプションなどもサクッと選べて便利です